世界大百科事典(旧版)内のブラガ大司教の言及
【ポルトガル】より
…その子アフォンソ・エンリケス(アフォンソ1世)は,1143年ローマ教皇の仲介でカスティリャから独立してポルトガル王国を建国し,コインブラを首都とするブルゴーニュ朝を開いた。このようにポルトガルの独立は封建制度をてこにして国土回復戦争の過程から生まれたものであるが,その独立には,スエビ王国の伝統を受け継ぐブラガ大司教が,半島全体を支配するトレド大司教からの独立を望んでアフォンソ1世を支援したという宗教的要因もからんでいる。アフォンソ1世はテージョ川左岸にまで領土を拡大したが,その後の国土回復戦争はおもに宗教騎士団によって進められたため,彼らに広大な所領が譲渡され,南部の大土地所有制発生の原因となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」