世界大百科事典(旧版)内のブラジル映画の言及
【ラテン・アメリカ映画】より
… なお,メキシコ出身で国際的に知られた俳優としては,ハリウッドで活躍した美人女優ドロレス・デル・リオ,性格俳優ペドロ・アルメンダリス,肉体派女優マリア・フェリックス,個性的な脇役として活躍した女優カティ・フラド,それに〈メキシコのチャップリン〉といわれたカンティンフラスがいる。
[ブラジル映画]
世界の映画史にブラジル映画が加わるのは,1953年,リーマ・バレットLima Barreto(1905‐ )監督《野性の男》(1952)がカンヌ映画祭で注目を浴びてからだが,その興隆の立役者は,フランスのアバンギャルド映画から出発してイギリスのドキュメンタリー映画運動をへて帰国したアルベルト・カバルカンティであった。《野性の男》の企画・製作に加わったカバルカンティは,次いで若い映画作家を育成するために挺身し,国立映画協会の設立と映画助成金制度の設置に貢献した。…
※「ブラジル映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」