世界大百科事典(旧版)内のブルータリズムの言及
【イギリス美術】より
… 20世紀のイギリス建築の主流はいわゆる国際様式に追随しているが,その一方ではハワードの〈田園都市〉構想の影響下に,自然とのつながりを重視してつくられたサセックス大学(1960)など,伝統を反映した作品も生まれている。1950年代のスミッソン夫妻Peter Smithson(1923‐ ),Alison S.(1928‐93)やル・コルビュジエの作品に始まる機能主義的な〈ブルータリズムBrutalism〉も,イギリス現代建築のひとつの流れとなっている。
【絵画】
[中世]
現存するイギリスの中世絵画で注目すべきものは写本装飾で,これは大陸のカロリング朝のそれに先行し,歴史的意義もきわめて大きい。…
【近代建築】より
…イギリスのニュータウン法(1946)に基づく新都市建設は,都市理念における近代運動の勝利であった。建築に風土的な個性を与えたフィンランドのアールトー,大胆な構造を建築表現に高めたイタリアのP.L.ネルビ,打放しコンクリートの肌を粗々しく表現する〈ブルータリズムBrutalism〉などが1950年代に現れたが,歴史様式が建築造形に用いられることはなかった。国際様式建築
[ポスト・モダニズム]
国際様式は世界中の高層事務所建築の主流となったが,その画一的かつ非個性的な空間を嫌う声が60年代から現れてくる。…
※「ブルータリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」