世界大百科事典(旧版)内のプセウド・ディプテロス式の言及
【ギリシア美術】より
…このような神殿全体を取り巻くように,四周に列柱廊が造られている神殿は周柱式または周翼式(ペリプテロス式)と呼び,四周に2列の列柱が巡らされているものは二重周柱式(ディプテロス式)と呼ぶ。二重周柱式の内側の列柱が省略され,2スパン分の広い周柱廊を巡らしているものを疑似二重周柱式(プセウド・ディプテロス式)と呼ぶ。初期の神殿の壁は日乾煉瓦で造られるのが普通だったから,周柱廊は土壁を保護するため深く突き出した軒を支えることから発生したのであろう(図2)。…
※「プセウド・ディプテロス式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」