プラグマティシズム(読み)ぷらぐまてぃしずむ

世界大百科事典(旧版)内のプラグマティシズムの言及

【パース】より

… パースはきわめて多面的な哲学者で,その思想はとても一つのイズムには収まらない。一般にはプラグマティストとして知られているが,しかしプラグマティズム(彼は1905年にプラグマティズムをより厳密に再定式化し,W.ジェームズらのそれと区別して,〈プラグマティシズムpragmaticism〉と改名)はパース哲学の重要ではあるがその一部分を占めるにすぎず,全体系を意味するものではない。パースは彼の〈諸科学の分類〉において哲学の構想と体系を示しているが,それによると,彼は厳密な科学的哲学を体系立てようと企図していることがわかる。…

【プラグマティズム】より

…しかしこの言葉は後にジェームズ,シラーらによって世に広められ,プラグマティズムと言えば主として彼らの思想を意味するようになった。そこでパースはあらたに〈プラグマティシズムpragmaticism〉という言葉を造語し,特に彼独自の立場を意識的に強調する際にはしばしばこの言葉を使っている。プラグマティシズムの〈icism〉は通常の〈ism〉とは違って,ある学説をより厳密に定義し,より限定的に用いることを意味しているとパースは言う。…

※「プラグマティシズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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