世界大百科事典(旧版)内のプラトン=アウグスティヌス主義の言及
【西洋哲学】より
… むろんプラトン主義的な形而上学的思考様式が一般に普及し,いわば西洋文化の形成原理となるには,千年二千年という単位の時間を必要とした。それはまず,プラトンの約1000年後の古代末期にローマ・カトリックの教義体系が整備されるとき,その下敷に使われ,キリスト教の信仰と結びつき,プラトン=アウグスティヌス主義として普及した。次いでさらに1000年後のルネサンスと宗教改革の時代に,一方ではギリシアの古典文化復興の流れのなかで,他方ではキリスト教界内部でのプラトン=アウグスティヌス主義復興の動きのなかで再び更新され,西洋の基本的思考様式を規定し近代ヨーロッパ文化形成の青写真となる。…
※「プラトン=アウグスティヌス主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」