世界大百科事典(旧版)内のプラヌラ幼生の言及
【クラゲ(水母)】より
…ヒドロ虫綱では生殖巣が放射水管の下側に,外胚葉から生ずる。受精卵から全面に繊毛が生えたプラヌラ幼生planulaになって浮遊し,のち着生してポリプpolypになる。ポリプが無性的に出芽して群体になり,その上にクラゲか子囊をつくって有性世代のクラゲになる。…
【腔腸動物】より
…生殖腺はヒドロクラゲでは口柄の周囲や傘の内面に露出して生じ,ハチクラゲは胃腔の中に生ずる。受精した卵は分割,等割,放射型などに卵割し,内胚葉が形成されると体表に繊毛をもったプラヌラ幼生planulaになって遊泳する。プラヌラはやがて着生して若いポリプに変態する。…
【幼生】より
…多細胞動物の発生過程において,胚期の終了にあたり,みずから捕食して独立の生活を営むようになった段階のもののうち,成体とは異なる体制や行動を示すものをいう。昆虫ではこれを幼虫と呼ぶ。幼生の段階は個体発生の過程に不可欠なものではなく,全動物門を見わたしても,幼生の段階を経る発生様式(間接発生)をとるものはむしろ少数派といえる。また一つの動物門をとっても,幼生がごく少数の種においてだけつくられる場合(扁形動物など)や,逆に直接発生をする種のほうが例外的である場合(棘皮(きよくひ)動物)など,さまざまである。…
※「プラヌラ幼生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」