世界大百科事典(旧版)内のプラハーの言及
【すし(鮓∥鮨)】より
…以来しだいに調査が進み,近年ではヒマラヤ山麓地方からタイ,ラオス,カンボジアの山地民,ボルネオの焼畑耕作民その他のなかに,こうした馴れずしをつくる文化のあることが報告され,馴れずしが東南アジアの山地民の中で川魚の貯蔵法として発祥し,それが稲作にともなって日本へ流入したものとも考えられている。馴れずしは,現在の精製されたフナずしでさえ鼻もちならぬ臭気をもつことがあり,タイ語で〈臭い魚〉の意味のプラハーと呼ばれることももっともと思われる。また,《今昔物語集》巻三十一には酒に酔ったアユずし売りの女が,売物を入れた桶の中にへどを吐き,慌ててそれをかき混ぜて知らん顔をする話があり,〈鮨鮎本ヨリ然様(さよう)ダチタル物〉,つまり,アユずしはもともとそうしたきたないもの,という感想も述べられている。…
※「プラハー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」