世界大百科事典(旧版)内のプリオーリの言及
【コムーネ】より
…なおアルテ(ギルド団体)がポポロの下部組織となっていた所も多い。フィレンツェもその一つで,とくにポポロの勢力が大きく,その最高委員であるプリオーリが都市政府の閣僚にあたる権限を持っていた。ポポロの勢力が強かった都市では,旧来の都市貴族が〈豪族magnati〉,〈貴族nobili〉などと呼ばれ,政治的権利を剝奪されたり制限されたりした。…
【フィレンツェ】より
…経済的にも教皇庁財政と結びついた国際的金融業やフランドル産毛織物の交易などで急速に成長し,14世紀初頭にはイングランド産の上質羊毛を原料とする毛織物工業を発展させ,南イタリアをはじめ地中海諸地域へ送り出すようになった。また,旧来の都市貴族(豪族)の支配に対抗して,商人や一部の手工業者層の勢力が増大し,アルテ(ギルド組織)を基盤とする政治組織であるプリオーリ制が成立した(1282)。 人口も急増し,14世紀初頭には10万程度に達したと考えられている。…
※「プリオーリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」