世界大百科事典(旧版)内のプリンストン・グループの言及
【数値予報】より
…その後,気象力学が進歩し,高層観測を含む気象観測網が拡充するとともにコンピューターが発明されたため,再び数値予報が試みられることになった。それはコンピューターの父J.フォン・ノイマンの示唆によってJ.G.チャーニーらが研究グループ(プリンストン高等研究所に拠ったところからプリンストン・グループとよぶ)を組織し,簡単な大気モデルを用いて成功したもので,アメリカのメリーランド州アバディーンの弾道研究所のコンピューター(ENIAC(エニアツク))を用いて行われた(1950)。その後,大気モデルが順次改良され,複雑化し,多くの経験が積まれた結果,リチャードソンの夢はほぼ完全に実現し,世界中に普及して日常の天気予報業務に取り入れられるまでに成長した。…
※「プリンストン・グループ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」