世界大百科事典(旧版)内のプルチネラの言及
【道化】より
…しかし彼の仲間や末裔も忘れてはならない。だぶだぶの服,円錐形の帽子,かぎ鼻の黒い仮面,棍棒を特徴とするプルチネラPulcinella(イギリスではパンチと名が変わる)。おそらくペドロリーノの後身である,ゆるい白い服に白塗りのピエロ(19世紀パリでドビュローが有名にした〈悲しき道化〉)。…
【人形劇】より
…その代表的なものは現代まで生命を保っている。イギリスのパンチPunch,フランスのポリシネルPolichinelle,ドイツのカスペルKasperl,イタリアのプルチネラPulcinellaなどは幼児から老人までに愛される道化人形である。カスペルは王様とも対話するし,客席の見物衆とも対話する。…
【ストラビンスキー】より
… 第1次世界大戦の開始によって祖国に戻れなくなったストラビンスキーは,バレエ曲《結婚》やオペラ《きつね》などで民族主義的な方向をおし進めると同時に,これまでの大編成のオーケストラを縮小し,明白な調性と簡潔明瞭なリズムによる〈新古典主義〉に徐々にスタイルを変化させていった。《兵士の物語》《プルチネラ》《管楽器群のためのシンフォニーズ》《管楽八重奏曲》は,新古典主義時代の代表的な作品で,ロシア的な色彩はうすくなり,ヨーロッパの17,18世紀の古典的なスタイルが模倣・借用されている。また1918年の《十一楽器のためのラグタイム》以来,アメリカで流行していたジャズに興味を示し,ジャズのイディオムをとりいれて芸術音楽の領域を拡大した。…
※「プルチネラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」