世界大百科事典(旧版)内のプレタンニカの言及
【アルビオン】より
…最古の記録は,前500年ころのヒミルコ航海記にあり,ヒベルニアすなわちアイルランド島と並んでアルビオン島の記載がある。アリストテレス作といわれている《宇宙論》でも両島が並記されているが,前330年ころのピュテアスPytheasの航海記ではプレタンニカ(ブリタニア)島と表現され,以後はこの名称の方が一般化していく。語源に関しては,通常ドーバー海峡の白亜の断崖と関連づけて,ラテン語のアルブスalbus(白)に由来すると解釈されるが,高地を意味するケルト語のalpを起源とする説や,さらにゴール語起源説もある。…
【グレート・ブリテン[島]】より
…面積約21万6800km2で世界8位,人口約5700万(1995)。ヨーロッパ北西部の大陸棚上のこの島は,当初カルタゴ人ヒミルコによって〈アルビオン島〉として地中海世界へ伝えられたが,前330年ころの航海者ピュテアスが〈プレタンニカ島〉と呼び,それが一般化していった。プレタンニカとはケルト語の〈彩色した〉人,すなわち入墨した部族の意味である。…
※「プレタンニカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」