世界大百科事典(旧版)内のプロイセン官僚制の言及
【官房】より
…とりわけプロイセン絶対主義官僚制の一つの支柱をなした直轄地行政にあって,直轄地官房Amtskammerが果たした役割は大きく,その権限の拡大は同時にプロイセンの中央集権的全体国家の確立を意味するものであった(なお〈官房学〉の項目を参照)。日本の明治時代に形成された官僚制組織は,主としてこのプロイセン官僚制をモデルとしたものであり,1885年の内閣制の発足により,従来の太政官制下における書記局が各省の大臣官房として再編されることになった。数年後には,別個に設けられた総務・会計部門が併合され,ここに各省の官房制による行政管理機構が確立することになった。…
※「プロイセン官僚制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」