世界大百科事典(旧版)内のプロナオスの言及
【ギリシア美術】より
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[神殿建築]
神殿はギリシアの公共建築の中で最も古い遺構を残しており,その建築の様式はギリシアの他の建築の手本になったばかりでなく,いわゆる古典様式として,それ以後の西洋建築の規範となった。神殿の平面は単純なメガロン型で,奥行きの深い縦長長方形広間の神室(ナオス)と,その前面にナオスの側壁を延長したポーチ(プロナオス)から成る。プロナオスの正面には側壁の間に2本の柱を立て,玄関柱廊を形づくるのが普通で,この形式をイン・アンティス式と呼ぶ。…
【ケラ】より
…しばしば,内陣,すなわち神像を安置する神殿の主室であるギリシア語のナオスnaosと同義に使われる。しかし厳密には,ナオスのほかに,プロナオスpronaos(玄関間,前室)およびオピストドモスopisthodomos(裏玄関間,後室)をも含む。ケラを囲う壁に窓はなく,光は出入口からのみ採られる。…
【神殿】より
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[ギリシア・ローマ]
ギリシアの神殿は,初めは日乾煉瓦の壁と木の柱で建てられていたが,前6世紀ころから石造となり,独自の建築様式が確立された。平面は神室(ナオス)と玄関ポーチ(プロナオス)から成るメガロン型で,切妻造,妻入り形式を基本とする。背面に玄関ポーチと同形の後室(オピストドモス)が加えられることもある。…
※「プロナオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」