世界大百科事典(旧版)内のヘスター,P.の言及
【緋文字】より
…1850年出版。17世紀中葉のボストンの清教徒(ピューリタン)社会を舞台に,牧師ディムズデール,彼と姦通adulteryし胸に緋色のAの文字をつけさせられたヘスターHester Prynne,その夫チリングワースの3人の心理を深く追究した,光と闇の交錯する絵画的美しさに富む傑作。象徴的手法で,さまざまな罪のあり方,社会の掟と思想の自由の相克などの問題を扱う一方,点景にJ.ウィンスロップ知事など実在の人物を配して,歴史的なリアリティを与えている。…
※「ヘスター,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」