世界大百科事典(旧版)内のヘルニア嵌頓の言及
【腹痛】より
…このような腸閉塞を絞扼(こうやく)性イレウスといい,血行障害を伴わない単純性イレウスと区別している。腹痛は生後1~2年までの小児にみられる腸重積症やヘルニア嵌頓(かんとん)などでも起こり,短時間の間に腸は壊死に陥る。ヘルニア嵌頓はいくらか経過がよいが,幼児などで原因不明の腹痛ではまずこれを考えなければならない。…
【ヘルニア】より
…これを還納性ヘルニアという。それに対し,ヘルニア内容がヘルニア門で締めつけられ(絞扼(こうやく)),元に戻らなくなった状態をヘルニア嵌頓(かんとん)incarceration of herniaという。こうなると,腸の内腔が閉塞状態(イレウス)となるばかりか,腸やその他の臓器が血行障害のため壊死に陥る危険があるので,緊急手術でヘルニア門の絞扼を取り除く必要がある。…
※「ヘルニア嵌頓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」