世界大百科事典(旧版)内のヘンリー7世礼拝堂の言及
【イギリス美術】より
…しかし,この様式はグロスター大聖堂やロンドンのウェストミンスター・アベーに見られるように,外観上は幾何学的で簡素な造形を示すものの,内部は依然として曲線的なモティーフを用いた装飾が目だつ。特に後者のヘンリー7世礼拝堂には,イギリス特有の華麗なファン(扇状)・ボールトが施されている。〈垂直様式〉は16世紀,すなわち時代的にはルネサンスに入るまで見られた。…
【ウェストミンスター・アベー】より
…身廊の天井高(31m)はイギリスの教会堂中最高で,14世紀末にイェーベルHenry Yeveleが完成。東端のヘンリー7世礼拝堂(1503‐19)は,懸垂型辻飾を伴う華麗なファン(扇状)・ボールトでおおわれ,垂直様式Perpendicular Style(後期イギリス・ゴシック)の代表傑作。ここに多くの国王(女王)が葬られた。…
※「ヘンリー7世礼拝堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」