世界大百科事典(旧版)内のベエトリーアス農民の言及
【イベリア半島】より
…(1)コリャソス(ソラリエゴス)と称される農奴身分が社会層の主要部分を構成していたにしても(a)初期中世において,またイスラムとのフロンティア地域には常に自有地をもつ自由小土地所有者が広範囲に生み出された。(b)中世全体を通じて移動の自由,領主選択権をもつベエトリーアス農民および奴隷(とりわけイスラム教徒奴隷)が存続しつづけた。(2)元来は騎士としての装備を自給できた自由人農民上層にすぎなかった村落騎士(民衆騎士)は中世末,伝統的な下級貴族身分であるインファンソネスと結びつき,イダルゴ層という新しい下級貴族・都市貴族身分を形成していく一方,都市部においては一般に,市民層の形成が希薄であった。…
※「ベエトリーアス農民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」