世界大百科事典(旧版)内のベグラーム遺宝の言及
【ベグラーム】より
…1937年から45年にかけてフランス考古使節団が数回にわたって発掘したのは,段丘上の一部で,市壁は石積みの上に泥煉瓦で築き,中央に一門をひらき,そこから大路が北へ曲折して走る。その東側の第10,13室と命名された,密閉された2室中からは,いわゆるベグラーム遺宝が出土した。それは,インドの象牙細工(函,椅子の背もたれ),シリアの青銅製品(彫像,灯台など),ローマガラス(彩絵した杯形器,魚形器など),アレクサンドリアの石膏製品(浮彫人物像のある円板),中国漢代の漆器(洗など)から成る。…
※「ベグラーム遺宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」