世界大百科事典(旧版)内のベルジアン・アザレアの言及
【サツキ(皐月)】より
…《錦繡枕》ではツツジの部に記されたが,明治以降はサツキ品種として扱われ,雑種による品種も多く,紫色系や大輪化,多弁化に役だった。ベルジアン・アザレア(Belgian azalea)(イラスト)は略されて単にアザレアとも呼ばれるが,R.simsiiをもとに,サツキやリュウキュウツツジなども関与した鉢物用常緑ツツジである。1920年代に宇都宮でサツキの交配親に使い,巨大輪で色彩の鮮やかな品種群(戸室系)を育成した。…
【ツツジ(躑躅)】より
…日本でつくられたツツジの園芸品種は,ケラマツツジからヒラドツツジ,サタツツジが,ヤマツツジからキリシマやクルメツツジなどが,マルバサツキからサツキの各園芸品種が育成されているように,日本固有の野生種を利用しての品種改良が行われてきた。一方,ヨーロッパでは中国産のタイワンヤマツツジからベルジアン・アザレア,日本産のレンゲツツジやアメリカ産のジャコウツツジ,カフカス産のキバナツツジからエクスバリー・アザレア,ゲーント・アザレアの各園芸品種が改良されているように,他の地域から導入されたツツジの野生種をもとに品種改良が行われている。現在これらのツツジの園芸品種の総数は2000以上にのぼるものとみられ,栽培が容易であるため庭園用,鉢植え用として広く利用されている。…
※「ベルジアン・アザレア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」