ベースン灌漑(読み)べーすんかんがい

世界大百科事典(旧版)内のベースン灌漑の言及

【ナイル[川]】より

…ナイル川の水を灌漑用水として,またごく最近では水力発電のために,有効に利用しようとするくふうの歴史は長く,いくつかの発展段階からなり,主としてエジプトでの流域で展開されてきた。
[ベースン灌漑段階]
 ベースン灌漑とは,ナイル川の流域に堤防で囲ったベースンbasin(水盤,ため池などを意味する英語。アラビア語ではハウドhawḍ)をつらね,ナイル増水期の水の一部をベースン水路で導入し,各ベースンに水を張って数週間湛水し,その間にベースン内の土地に水を吸収させるとともに増水期の水が含む有機質肥料分に富むシルト(泥土)を地面に沈殿させる灌漑方式である(図)。…

※「ベースン灌漑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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