世界大百科事典(旧版)内のベーブング奏法の言及
【クラビコード】より
…いずれにしても,指が鍵を押してタンジェントが弦を持ち上げている間だけ音が持続し,その間,押す指の圧力のコントロールによって音高や強弱の微妙な変化をつけることができる。圧力を細かく増減して音にビブラートをかけることもでき,これをベーブング奏法と呼ぶが,これは他の鍵盤楽器にはまったく見られないクラビコード特有の奏法である。タッチに敏感で繊細な美しい音色をもつので,感情の自然な表出を目指した感情過多様式empfindsamer stilにとって最適の楽器であった。…
※「ベーブング奏法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」