世界大百科事典(旧版)内のペペ・ル・モコの言及
【望郷】より
…日本ではとくに人気の高い作品である。 パリからアルジェリアのカスバに逃げ込んだギャング,ペペ・ル・モコが,美しいパリ女に出会って望郷の思いに耐えきれず,捕らえられてみずから命を絶つ物語で,当時,スリラーを詩の水準まで引きあげた〈詩的リアリズム〉の作品と評価された。しかし,アルジェリア独立運動が重要問題化したのちは,思想的バックボーンを欠いた商業作家の通俗メロドラマとする批判も出された。…
※「ペペ・ル・モコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」