世界大百科事典(旧版)内のペルシア船の言及
【インド洋】より
… 7世紀以降のイスラムの成立・拡大,特に8世紀中ごろのバグダードに都するアッバース朝の成立以来,インド洋・ペルシア湾ルートが東西貿易の幹道となり,すでにササン朝末期に中国にまで進出していたペルシア人の後を追ってアラブもインド洋各地へ進出,8世紀後半には中国までの定期的ルートを完成させた。中国の史書に波斯船(ペルシア船。義浄はこの船で渡印した),次いで大食(タージ)船(アラブ船,イスラム船)として現れる彼らの船は,1本マストで三角帆,側板の接合に鉄釘を用いずヤシの繊維の縄で縫ったダウdhowとよばれる小型船であった。…
※「ペルシア船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」