ほうろく焼き(読み)ほうろくやき

世界大百科事典(旧版)内のほうろく焼きの言及

【ほうろく(焙烙)】より

…そのため,物炒り(ものいり)を物入りにかけて,出費の続くことを〈焙烙の行列〉というしゃれがある。ほうろく焼きは江戸時代から行われていた料理で,《料理談合集》(1822)には〈ほうろくへしほをもり,魚は何にてもしほの上へならへ,又,ほうろくをふたにして,上下に火を置てやく〉と見えるが,現在ではふつうオーブンで焼き,ポンスしょうゆで食べている。小型のほうろくは伝法(でんぼ∥でんぼう)と呼び,これを用いて焼く場合は〈でんぼ焼き〉といった。…

【マツタケ(松茸)】より

…沸騰したところで火からおろし,スダチかダイダイの汁をしぼり込んで食べる。ほうろく焼きは,ほうろくに塩を敷いてオーブンで焼き固め,好みの材料とマツタケを置き,松葉を散らしてオーブンで焼き,ポンスしょうゆで食べる。【鈴木 晋一】。…

【焼物】より

…直火焼きは焼網にのせるか串を打って直接火にあてるもので,塩をふってそのまま焼く塩焼きのほか,たれや練りみそをつけて焼く蒲焼,照焼き,鬼がら焼き,田楽焼鳥,焼肉その他があり,材料をあらかじめ調味材につけておいたのち焼くみそ漬,かす漬のようなものもある。間接焼きはなべ,鉄板,天火などを使って間接的に焼くもので,昔は材料を紙などに包んでいろりの灰に埋めたり,ほうろくに入れて火にかけ,ふたの上にも火を置いて蒸焼きにするほうろく焼き(ほうろく)のような手法が用いられたが,今は天火を用いることが多い。【鈴木 晋一】。…

※「ほうろく焼き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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