世界大百科事典(旧版)内のホモトープの言及
【位相幾何学】より
…このグラフでは,いずれの頂点も奇点で,奇点の数が5であり,一筆書きができない。
[ホモトープとホモローグ]
ライプニッツに予見され,オイラーら二,三の数学者がいくつかの仕事をしたにすぎない位相幾何学は,19世紀に入るとC.F.ガウス,G.F.B.リーマンらの研究を通じてしだいにその重要性が認められてくる。とくにリーマンは当時数学の最高峰の一つと考えられていた代数関数の積分――アーベル積分の理論において,曲面の種数の概念が基本的に重要であることを示している。…
【ホモトピー】より
…位相空間Xから位相空間Yへの二つの連続写像f,f′:X→Yに対し,Xと閉区間[0,1]の直積X×[0,1]からYへの連続写像F:X×[0,1]→Yであって,Xのどの点xについてもF(x,0)=f(x),F(x,1)=f′(x)となるものがとれるとき,fとf′は同じホモトピー類に属する,またはfとf′はホモトープであるという(図)。ft:X→Y(0≦t≦1)をft(x)=F(x,t)で定義すれば,各ftは連続写像で,{ft}はtに関して連続的に変わる。…
※「ホモトープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」