ホモノイア(読み)ほものいあ

世界大百科事典(旧版)内のホモノイアの言及

【ギリシア】より

…メトイコイや解放奴隷の経済活動も活発になり,そのことは市民権付与を増大させ,市民の閉鎖性もしだいにゆるんだ。このようなポリス社会の衰退現象と市民間の党争とが生み出した亡命者や貧民の増大は,プラトンやアリストテレスによる市民の〈一致協力(ホモノイア)〉実現のための理想国家の探求の背後にある事情であった。デモステネスが市民の利己主義をいましめてマケドニアの侵略に市民自身が立ち向かうことを訴え,一方イソクラテスがマケドニアの武力をかりてギリシア諸市の協力により小アジアを占領し,今や支配層にとって危険となった貧民をそこに移すことを唱えたのも,このようなギリシア政界の状況と市民の経済的・精神的状況とのためであった。…

※「ホモノイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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