世界大百科事典(旧版)内のホラント方言の言及
【オランダ語】より
…今日のベルギー北部を中心に行われるこの南部のオランダ語はフラマン語とも呼ばれる。 独立後の北部は,政治・経済の隆盛と並んで文化的にも黄金時代を迎え,言語の面では劇作家J.フォンデルなどの用いたアムステルダムを中心とするホラント方言が優位を占めたが,北部の文語は,自由を求めて南部から北部に移住した多くの詩人や作家により,南部方言の影響を強く受けたものであった。このホラント方言を基礎とする文語は17世紀から18世紀にかけて他の地方にも広まり,近代オランダ語を確立していくが,この文語の地域的拡大と固定にはプロテスタントによる《欽定訳聖書》(1637)が非常に大きな貢献をした。…
※「ホラント方言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」