ホルエムハブ(読み)ほるえむはぶ

世界大百科事典(旧版)内のホルエムハブの言及

【エジプト】より

…しかし急激な改革に伴う内政の混乱とヒッタイトの進出によるアジア植民地の喪失は官僚と軍人の信頼を失わせ,改革は一代限りで終わり,ツタンカーメン王による伝統信仰の復興がなされる。アメン神官団の支持で将軍ホルエムハブHoremhabが即位,王権側の試みは挫折して軍人と神官の勝利に終わる。アマルナ時代
[新王国時代――ラメセス時代]
 第19王朝の諸王は帝国の再建を試み,セティ1世はパレスティナの再征服に成功,シリアに軍を進めるが北シリアはヒッタイト側にとどまる。…

【ツタンカーメン】より

…9歳のころ即位し,はじめアテン信仰を奉じたが,治世第4年ごろ〈宗教改革〉の放棄に踏み切り,信仰復興の勅令を公布して,アメン信仰以下伝統的な多神教信仰を復活させ,王都もアテンの都アケトアテン(アマルナ)からメンフィスに移すとともに,王名をツタンカーメンと改名した。しかし幼年のため国政の実権は摂政アイと将軍ホルエムハブが握っていたとみられる。ホルエムハブはアジア遠征を再開し,〈アマルナ革命〉の混乱に乗じて進出したヒッタイトに対抗して南シリアの確保に成功した。…

※「ホルエムハブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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