世界大百科事典(旧版)内のホロクリン分泌の言及
【皮膚】より
… 表皮の2番目の重要な性質として,それを構成する上皮細胞群の一部が真皮内あるいはさらに皮下組織内にまで伸び出す形で増殖して腺(皮脂腺,大汗腺,小汗腺)をつくり,分泌作用を営む点があげられる。皮脂腺は有毛性皮膚に存在し,脂性分泌物を毛根に向けて排出し,毛および有毛性皮膚全体の表面に脂性被膜をあたえる(皮脂腺の分泌様式はホロクリン分泌または全分泌といって,細胞体内に脂質滴の充満した腺細胞そのものが脱落,排出される)。独立皮脂腺は毛根に開口しない点で特殊な皮脂腺であり,口唇や外陰部など皮膚と粘膜の移行部に存在する。…
※「ホロクリン分泌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」