世界大百科事典(旧版)内のホンショウの言及
【ショウノウ(樟脳)】より
…殺虫作用,医薬作用を利用するほか,ショウノウがニトロセルロースと固溶体をつくり可塑剤として優れた性質をもつこと,着色性がよいことが見いだされ,セルロイドやフィルムの製造に大量に用いられ,またニトロセルロース無煙火薬の製造など,工業原料としての重要性が生じてからは,天然ショウノウ採取のほか合成法が数多く提案され,工業化されている。
[製法]
(1)天然ショウノウ 原料となるクスノキは亜熱帯性植物で,中国長江南部,インドシナ,台湾,日本南部に生育するホンショウ(本樟)と,台湾に産する変種ホウショウ(芳樟)がおもなものである。ホンショウにはアカグス,アオグス,ボケグスなどがある。…
※「ホンショウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」