世界大百科事典(旧版)内のボーエン機構の言及
【ボーエン】より
…1927年に,ガス星雲の発する輝線スペクトルのおもなものは,酸素の1回および2回電離したイオンが希薄状態で発する禁制線であることを発見し,永年のなぞを解決した。さらに35年には,ガス星雲における輝線の発光にはヘリウムイオンの発する紫外線の蛍光機構(いわゆるボーエン機構)が強く働いていることを発見し,この理論に基づいて星の進化の最終状態の一種であるガス星雲の化学組成を初めて量的に算出した。45年にウィルソン山天文台長となり,第2次世界大戦のために完成のおくれていた5m反射望遠鏡の建設に努力,パロマー山天文台の発足とともにその台長を兼ねた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」