世界大百科事典(旧版)内のポクロフ聖堂の言及
【ウラジーミル】より
…【栗生沢 猛夫】
[美術]
12世紀にウラジーミルは,ビザンティン芸術の吸収に努めるかたわら,建築や美術の分野で早くもロシア的伝統の芽生えを物語る作品を生み出した。近郊ネルリ河畔のポクロフ聖堂(1165)もその一つで,当時のこの地方特有の浮彫で飾られた切石組みの外壁や,半円形破風を連ねた軒端を持つ,ロシア風のギリシア十字式聖堂である。同じ様式の作例に,市内のウスペンスキー大聖堂(1189)とドミトリエフスキー聖堂(1197)がある。…
※「ポクロフ聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」