世界大百科事典(旧版)内のポリフォニー絵画の言及
【クレー】より
…光あふれる南方の風景を透明な色階の方形色面で構成した作品は,セザンヌ,ピカソ,カンディンスキーおよびR.ドローネーの色彩キュビスムとの対決を経て独自の抽象芸術へと踏み出している。この傾向は,その後自ら〈ポリフォニー(多声音楽)絵画〉と呼ぶ,色調と色彩を重ね合わせた作品に発展し,《いにしえの響き》(1925)のような傑作を生む。他方線描はしだいに記号化し,文字や音符の記号,矢印などを伴って,色彩平面の組成と結合する。…
※「ポリフォニー絵画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」