世界大百科事典(旧版)内のポロプリズムの言及
【全反射】より
…このようなプリズムを全反射プリズムという。双眼鏡には像の倒立を直す全反射プリズムの一種,ポロプリズムが用いられる(図)。また,全反射の際に,入射角と偏光方向とによって,光の互いに垂直な方向に振動している2成分の位相が変わることを利用したフレネルの斜方体(フレネルロム)は円偏光を作るために用いられる。…
【双眼鏡】より
…本格的な双眼鏡はいずれも正の対物レンズ,正の接眼レンズ(ここで正のレンズとは凸レンズの作用をするもののことである)とともに内部にプリズムによる正立光学系をそなえ,観測者の瞳孔間隔より対物レンズ間隔を大きくとったもので,プリズム双眼鏡と呼ばれる(図)。正立プリズム系としては直角プリズムを2個組み合わせた,いわゆるポロプリズムを用いるものが多い。きわめて簡単なもの以外は観測者の瞳孔径に接眼レンズ間隔を合わせる眼幅調整機構がある。…
【プリズム】より
…像の倒立を打ち消す例を図3に示す。これは2個の直角プリズムを組み合わせたものでポロプリズムと呼ばれ,進行方向を変えることなく像の上下,左右を反転させるので,双眼鏡に多く用いられる。図4は直角プリズムの直角をなす頭部が切り取られた形のドーブのプリズムである。…
※「ポロプリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」