世界大百科事典(旧版)内のマグネシアクリンカーの言及
【海水】より
…日本では84年現在,離島の飲料水のほか,発電所用工業水を海水淡水化により造水している。マグネシウムは,海水中に1350mg/l含まれており,世界で200万t(1975)が海水から採取され,おもに耐火物であるマグネシアクリンカーの製造に使用されている。臭素は,海水中に60~63mg/l含まれており,海水に塩素ガスを吹き込んで採取している。…
【耐火煉瓦】より
…したがって,耐火煉瓦工業は,粉粒体の耐火原料を使って一定の形状をもつ煉瓦を造りあげる造形技術で,その基本は原料のもつ必要特性を煉瓦組織として完成させることにある。耐火煉瓦の原料の多くは天然原料で,これには,(1)ケイ石,蠟石,耐火粘土,ケイ線石(シリマナイト),クロム鉄鉱,ジルコン,黒鉛などを採鉱,選別,粉砕し,焼成せずに直接使用するものと,(2)耐火粘土,ボーキサイト,マグネサイト鉱,ドロマイト鉱などのように,あらかじめ焼成し,収縮を除去して,それぞれシャモット,焼ボーキサイト,マグネシアクリンカー,ドロマイトクリンカーとして使用する加工原料とがある。一方,高純度,高性能の原料として,最近,人工合成原料の重要性が増してきている。…
※「マグネシアクリンカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」