世界大百科事典(旧版)内のマケマケ神の言及
【イースター[島]】より
…16~17世紀になると,過剰人口のため自然生態系が破壊され,森林の消滅にともなう土壌流出などに原因する食糧不足がおこり,村ごとの内戦が繰り返されるようになり,モアイの製作は中止され,敵の村のモアイを引き倒すことが行われた。内戦期に実力をもつようになった戦士の階級は,貴族階級の祖先像であるモアイの崇拝にかえて,鳥の頭と人間の胴体をもち,島の最高神であるマケマケ神の化身であるとされる鳥人の信仰にともなう儀礼を行うようになった。鳥人儀礼の中心地オロンゴ岬には,鳥人を岩に刻線で彫刻したもの,儀礼用家屋などの遺跡が残されている。…
※「マケマケ神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」