世界大百科事典(旧版)内のマシュラビーヤの言及
【イスラム美術】より
…すなわち,私的な居住区域は,外部から直接に接近しがたい構成をとり,しかも開口部は道路側よりも,むしろ中庭に向かって設けられる。道路に面して窓を設ける場合には,強い日ざしや砂塵を遮閉するために,緻密な格子(マシュラビーヤmashrabīya)をはめ込み,内部がのぞけない仕組みになっている。 イスラム初期のアラブは独自の建築様式をもたず,征服地の文化,すなわちペルシア,ビザンティン,西ゴートなどイスラムに先立つ文化の伝統を借用し,これを修正し,修飾を付加しつつ独自の様式を確立していった。…
※「マシュラビーヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」