世界大百科事典(旧版)内のマッカーサー,R.H.の言及
【ウィルソン】より
…アラバマ州に生まれ,ハーバード大学でアリの研究で博士号を取得,ハーバード大学比較動物学博物館教授になる。一貫してアリ類の行動,生態,地理的分布を研究してきたが,一般理論にも関心が深く,1967年にはマッカーサーR.H.MacArthurと共著で《島の生物地理学説The Theory of Island Biogeography》を執筆し,そのなかで有名な〈種数平衡理論〉および〈r・K淘汰(選択)説〉を提起した。さらに75年には単独で大著《社会生物学Sociobiology:The New Synthesis》を著し,現代遺伝進化学の基礎のうえに人間も含む動物社会の進化理論を打ち立てることを試みた。…
【生物群集】より
…太平洋の熱帯付近の島々を例にとって,そこにすむ鳥の種数をまとめてみると,概して面積の大きい島には小さい島よりも多くの種がすみ,また同時に大陸から近い島には遠い島に比べて種数の多い傾向がみられる。マッカーサーR.H.MacArthur(1930‐72)とE.O.ウィルソンは,移入定着率は島の大きさには関係せず,大陸に近ければ高くなり,消滅率は大陸からの距離には無関係に,小さい島ほど大きくなり,またこの二つは共に,その島にすでにすんでいる種の数に関係すると考えた。そしてこの二つの率が一致する点が実際の種数になるとしたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」