世界大百科事典(旧版)内のマッカーシー,J.の言及
【人工知能】より
…同じ年の夏に,ダートマスで1ヵ月にわたるワークショップ(ダートマス会議として有名)が開催され,これが人工知能という研究分野の誕生とされている。58年にはMIT AIメモ No.1でマッカーシーJ.McCarthyにより代表的人工知能向きプログラミング言語であるLispが提案された。
[物理記号仮説]
記号操作が知能の本質であるという仮説を“物理記号仮説”といい,初期AIの基本作業仮説であった。…
【数式処理】より
…最初の問題は,1語長32ビットのように限定された記憶装置で,長さが不定で係数部や指数部などの構造をもつ数式をいかに表現するか,であった。これはマッカーシーJ.McCarthyによるリスト表現の発明で見事に解決された。次の問題は有理式計算で生じた。…
【プログラミング言語】より
…反面この柔軟性のために初期のLispはインタープリターに基づく処理系が中心であり,処理速度が遅いという評判を招いた。CommmonLisp Lispの最初に広く普及した版はLispの創始者マッカーシーJ.McCarthyによる処理系Lisp 1.5であるが,その後Lisp 1.9,MacLisp,InterLisp,Schemeなどさまざまな処理系が作られ,どれも独自の言語仕様をもっていた。そのままではある処理系で開発したLispプログラムが他の処理系では動かせないため,標準の言語仕様を制定する有志による活動があり,その成果としてCommonLispと呼ばれる言語仕様が作成された。…
※「マッカーシー,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」