マディーナ・アッサラーム(読み)までぃーなあっさらーむ

世界大百科事典(旧版)内のマディーナ・アッサラームの言及

【バグダード】より

…建設は762年から始まり,10万人の労働者と400万ディルハムの巨費を投じて,4年後の766年に,三重の城壁に囲まれた大規模な円形都市が完成した(図)。マンスールはコーランにある天国(ダール・アッサラーム)の名にちなんで新都の正式名をマディーナ・アッサラームMadīna al‐Salām(平安の都)と定めたが,一般には,その後も旧来通りバグダードの呼称が用いられた。直径2.35kmの円城内には,黄金門宮と大モスクを中心に諸官庁,親衛隊の駐屯所,カリフ一族の館などが置かれ,外壁に設けられた四つの城門は,それぞれホラーサーン,バスラ,クーファ,ダマスクスに至る街道へと通じていた。…

※「マディーナ・アッサラーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android