世界大百科事典(旧版)内のマドックス,R.L.の言及
【乾板】より
…ガラス板を支持体としてその表面に写真乳剤を塗布,乾燥させた写真感光材料。1871年イギリスのR.L.マドックスが初めて作った。処理による寸法変化がきわめて少ないので,写真像の正確な大きさや高い解像力が必要な科学用および工業用に使われる。…
【写真】より
…51年にはイギリスのアーチャーFrederick Scott Archer(1813‐57)がヨウ化銀をコロジオン(ニトロセルロースをエーテルに溶解したもの)に分散してガラス板に塗布し,乾かない間に写真を撮影するというコロジオン湿板法を発表した(湿板写真)。 その後,感光材料の研究は急速に進んで1871年には現在の写真フィルムの乳剤の原型である臭化銀ゼラチン乳剤がイギリスのR.L.マドックスによって考案され,写真感光材料の感度が著しく高くなり取扱いも容易になった。この発明ののち,写真乾板を工業的に製造する機運が高まり,1877年のイギリスのJ.W.スワンの商会に続いて,83年にはアメリカのイーストマン社から乾板が売り出された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」