世界大百科事典(旧版)内のマニウ,I.の言及
【ルーマニア】より
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[1944年クーデタ]
1944年8月23日の事件は現代ルーマニアの起点をなす重要なものである。8月23日午前,民族農民党党首マニウが国王ミハイに反アントネスク・クーデタの即刻実行を進言し,国王は同日午後5時謁見のために伺候したアントネスクを解任して即時逮捕させ,10時にはラジオを通じてファシズム体制の終焉と連合国との戦争の停止を宣言した。事件がこのような経過をたどったため,宮廷クーデタとみる見方もあるが,23日中に首都のすべての要所を占拠してドイツ軍と対決したのは軍隊であり,軍の果たした役割は大きかった。…
※「マニウ,I.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」