世界大百科事典(旧版)内のマニラボールの言及
【板紙】より
…第2次大戦後の包装革命により木箱から段ボール包装に転換したため段ボール原紙の生産量は急増し,板紙における段ボール原紙の占める比率は70%近い。紙器用板紙を代表するマニラボール,白ボールは,何層かの抄合せで作るものが多く,さらし化学パルプ100%で作ったマニラボールは高級板紙としてアイボリー紙に分類される。白ボールは表層に白色度も高く強度も大きいさらしクラフトパルプを使用し,第2層の中白層に脱墨新聞古紙パルプ,その下の“あんこ層”と呼ばれる厚い層に新聞雑誌古紙パルプを使用し,値段の低減をはかっている。…
【紙器】より
…アイボリー紙には表裏がないように両面とも平滑に仕上げたものがあり,高級化粧品の外装に使用するほか,高級絵はがきにも用いられる。カード紙や一般マニラボールは,薬品,化粧品,タバコなどのように清潔感を必要とする包装に使用している。従来,金属容器,ガラス容器を使用していた分野にも紙器が用いられるようになり,紙器の用途が広がっている。…
※「マニラボール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」