世界大百科事典(旧版)内のマミの言及
【アナグマ(穴熊)】より
… 日本産の亜種ニホンアナグマM.m.anakumaは本州,四国,九州に分布する。別名マミ,ササグマ,アツグマ。ときにはムジナと呼ばれ,タヌキと混同されるが,イヌ科のタヌキは四肢が細く,一見して区別できる。…
【イノシシ(猪)】より
…本来の日本語ではその鳴声からヰといったらしく,その痕跡は方言からうかがうことができる。《和名抄》では猪を久佐為奈岐(くさいなぎ)とし,《今昔物語集》などもこの語を用いているが,それは京都の上流社会人が野猪と形態の類似したマミ(アナグマ)との区別を知らなかったからである。《本草綱目訳義》によればマミは京にいなかったとある。…
【ムジナ(狢∥貉)】より
…イヌ科のタヌキあるいはイタチ科のアナグマの異名。渡瀬庄三郎によれば,東京以西では動物学上のタヌキを正しく〈タヌキ〉と呼ぶが,これは比較的新しいことばであり,古くはタヌキを指してムジあるいはムジナと呼び,アナグマをマミあるいはササグマと呼んだという。しかし,これは必ずしも確かではなく,タヌキとアナグマの双方をムジナと呼ぶ地方もある。…
※「マミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」