マリア・ゴンド族(読み)まりあごんどぞく

世界大百科事典(旧版)内のマリア・ゴンド族の言及

【ゴンド族】より

…全体的にいえば農耕生活,父系血縁関係を軸とする政治・社会組織,地母神・村落守護神信仰,若者宿組織などの文化要素によって特徴づけられるが,その具体的内容には少なからぬ地域差がみられる。バスタル地方のマリア・ゴンド族のように単純な焼畑耕作に依存する移動性の強いグループから,アディラバード地方のラジ・ゴンド族のように定着農耕を営み,ヒンドゥー農民とほとんど同じ生活を送っているグループまでいろいろである。このような地域差を大きな人口や広大な居住地などと考え合わせれば,ゴンド族全体が単一の部族であったかどうかは疑わしく,共通語のゴーンディ語も南インドのドラビダ文化の強い影響下に普及したものである可能性も否定できない。…

※「マリア・ゴンド族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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