マルク,F.(読み)まるく

世界大百科事典(旧版)内のマルク,F.の言及

【表現主義】より

…ムンクの《叫び》(1893)は表現主義芸術の先駆的かつ象徴的な作品であり,それを含む〈生命のフリーズ〉連作は1902年のベルリン展で多大の反響を呼び,世紀末芸術の装飾性を打ち破る表現主義美術運動に大きな刺激を与えた。運動の担い手となったのは,05年にドレスデンで結成されたキルヒナーらの〈ブリュッケ(橋)〉派と11年にミュンヘン新芸術家協会から分離したカンディンスキー,マルクらの〈ブラウエ・ライター(青騎士)〉派である。〈ブリュッケ〉派は無垢な自然を対象に赤裸な生命の表現を志し,その源泉を中世の古版画と民俗博物館の未開人彫刻や仮面に求め,フランスのフォービスムと類似の野性的な様式を発展させた。…

【ブラウエ・ライター】より

カンディンスキーとマルクFranz Marc(1880‐1916)により編集され,1912年にミュンヘンで創刊された年刊誌。〈ブラウエ・ライター〉とはまた,同誌に参加した芸術家グループの名称で,彼らの運動は,先立つ〈ブリュッケ〉グループとともに,表現主義の一翼をになった。…

※「マルク,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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