世界大百科事典(旧版)内のマルコフニコフ付加の言及
【位置特異性】より
…(2)付加反応非対称なアルケンに非対称な求電子試薬HXが付加する求電子付加反応において,試薬のプロトンH+はアルケン炭素のうち水素を多くもつものに,陰イオンX-はもう一方の炭素(より置換された炭素)に付加し,特異(選択)的に(C)を与える。この型の位置特異性をもつ付加の様式を,最初にこの現象に注目し報告(1868)したロシア人化学者マルコフニコフVladimir Vasil’evich Markovnikovにちなんで,マルコフニコフ付加という。マルコフニコフ付加は,プロトンがアルケンに付加して生じるカルボカチオン中間体の安定性の差によって説明される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」