マルテリ,D.(読み)まるてり

世界大百科事典(旧版)内のマルテリ,D.の言及

【マッキア派】より

…彼はパリ万博会場でバルビゾン派の絵画を見,その力強い自然主義に,彼らの今後進むべき道を見いだしたのであった。一方,理論家のマルテリDiego Martelli(1839‐96)は,〈物の立体感は明暗の関係によってのみ表現でき,この関係は正確に用いられたマッキアによってのみ効果を得る〉という技法上の理論的根拠を与えて,その〈マッキア〉の役割を支持した。同じくバルビゾン派から出発し,点描技法を駆使したフランス印象派が,みずからの感覚と視覚を通して見た外界を,筆触というエレメントで再構成しようとしたのに対し,マッキア派は遠近法的秩序をもった空間を明暗で表現しようとしたにとどまり,〈マッキア〉はそのための手段にすぎなかった。…

※「マルテリ,D.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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