世界大百科事典(旧版)内のマレー犂の言及
【すき(犂)】より
…この変型はメソポタミアで古代から使用されてきた双柄単刃犂などにみられる。(5)マレー犂 形はインド犂に類似した犂柄と犂底が一体化した短床犂であるが,犂先の構造が異なっている。マレー犂では,木あるいは鉄製の細長い犂先が犂底の上面の溝にそって犂柄にまでさし込まれ,また犂先の先端は犂底よりもやや前に突出している。…
【農具】より
…まず耕起用農具は,東アジアでは華北と同じ長床の枠型揺動犂で,それは東南アジアでも大陸部の北部やフィリピンにまで及んでいて,そこでは水牛1頭を牽引動物としている。またマレー半島やインドネシアではインド犂から派出した短床のマレー犂が使用され,2頭用の軛に接続される。耕起を終え湛水(たんすい)させた水田の代搔(しろか)きは畜力用熊手耙で行われる。…
※「マレー犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」